楽曲について
岩間芳樹作詞、新実徳英作曲の合唱曲。1991年（平成3年）第58回ＮＨＫ学校音楽コンクール高等学校の課題曲として作られた合唱曲です。
混成支部合唱（Wikipediaより）混声四部版、女声三部版、男声四部版があります。
後に中学生向けに混声三部版も作られました。コンクールの翌年からも中学生に歌われるようになり、詩の内容が当時の生徒の心に染み渡る名曲となっているようです。

歌詞について
「聞こえる」の歌詞には世界中から聞こえてくる情景が浮かんできます。背景として、天安門事件、ベルリンの壁崩壊などの歴史的事件があがります。歌詞の中にある「ゆでいのなぎさ」は油泥の渚、「かいじゅう」は海獣(海鳥)であることに気づいたとき、湾岸戦争のときのあの報道写真が強く脳裏にフラッシュバックしました。
今も世界のどこかで起こっている戦争が毎日報道され、平和への感謝とともになす術のない無念さに心が傷ついています。これからも争いのない平和な世の中を願いつつこの曲が歌えたらいいなと思っています。